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ヘアー ボックス クオリア (hair box qualia) | 日記 | 縮毛矯正のお話


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縮毛矯正のお話 (2011.07.13)

前に美容学生に講習していた時の内容ですので、専門用語満載です(笑)
正直かなりざっくりと書いてます。グチっぽいところもありますm(_ _ )m


縮毛矯正とは・・・クセ毛を伸ばす為のストレートパーマのことですが、一般的にはブローをいれるかアイロンをいれるかのどちらかです。

当店ではアイロンを使用致します。通常180°という高温がセオリーですが、髪質やダメージによっては140~160°、ハイダメージやビビりのでている髪にはアイロンに布を巻いて処理を行っています。(あて布の原理です。)

一昔前までの縮毛矯正剤はチオグリコール酸という還元剤が主成分の物が一般的でした。
これはパーマ剤には適しているものの、矯正剤としては物足りず、国の定めるギリギリの還元値、PH値まで強くしても本当にクセの強い方は伸ばしきれませんでした。

国の基準以上で作れば伸びはするものの、過膨潤を起こして髪を一度ビヨビヨにするものでした。これでは次のスタイルチェンジには耐えられません。最近縮毛矯正をかけられて、美容師がひっぱって確認する姿をみたことある方は要注意です。


髪の中にはパーマをかける為に切る必要のある結合が4つあります。
1・水素結合・・・水をかけると切れ、乾くと戻ります。ブローやコテ、寝ぐせの原理です。
2・塩結合・・・アルカリにふると切れ、酸性にふると戻ります。(モノエタ、尿素、アルギニン)
3・シスチン結合・・・還元剤で切れ、酸化剤で戻ります。
4・フィブリル結合・・・薬が浸透しづらいシスチン結合が多い深部の結合。

4つ目のフィブリル結合内には疎水性のシスチン結合が多くチオグリコール酸だけでは不十分でした。そこで当店ではシステアミン、ラクトンチオールという還元剤を一緒に使うことによって、より確実に疎水性のシスチン結合を切り、PH値を大きく下げても、しっかりと伸ばすことができます。

3と4の結合を切れば、2の結合(PH値)を切り過ぎなくてもちゃんと伸びます。2を切り過ぎるので過膨潤を起こしてダメージが大きいのです。


膨潤のことを軟化とも呼びます。
軟化と還元は別の事なのですが、まだ多くの美容師さんがわかっていないのが現状です。
私自身も4年前までそうでした。そういう環境がない事や、日本のメーカーさんが賢く、さほど勉強しなくても言うとおりにすれば、ある程度の確率で伸ばせるし、アイロンをいれればダメージが中の強までなら、きれいに見えることもあり気にとめづらいことも確かです。
伸びなければ、髪質やダメージのせいにしている方もいらっしゃいます。
失敗された方を何度も直してきました。気がいつも重くなります。

ダメージは確実に進行しています。矯正でキレイに見えるのは表面がまっすぐになり、光の反射でそうみえます。手触りがよいのはタンパク質が熱により浸み出しコーティングして、最後の酸化剤に含まれる保湿剤、質感向上剤、シリコンの効果です。

しかし需要が多いのも確かで、当店の矯正比率は非常に高いです。ダメージでいえば美容室メニューのなかでは断トツで一位でしょう。しかしキレイにみえて、もちもいい。
ですから縮毛矯正、デジタルパーマなどのホット系のメニューには神経をつかいますし、日々勉強は怠れません。



最後になりますが、痛まない!や、すればするほど髪が甦る!などというキャッチフレーズにはだまされないでください。なにをするにしても少なからず必ずダメージはあります。
トリートメントもずっと治る(治癒)ものではなく、形状として直す(修復)ものです。しかるべきホームケアをしてはじめて長持ちするもので、やめると短期間の向上でしかありません。
日々の日常生活の中でも髪は痛むので、するほうが当然よいですがホームケアを怠るとその短期間だけの延命にしかなりません。

矯正はホームケアがとても大事ですというお話で締めたいと思います。

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